手指機能のバランス障害

手指のバランス障害には、さまざまな原因が考えられます。

手指の不調や痛み、しびれ、曲がりにくさなどの症状を引き起こす可能性のある疾患をいくつか紹介します。

 

 

産後、更年期障害、手の過度な使用、筋肉のバランス不良

産後更年期には女性ホルモンの減少・バランスの乱れによって様々な身体的変化が起こります。

 

手指の不調(痛みやしびれ、こわばり感)は、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、関節を滑らかに動かす関節液(潤滑油)の減少や腱の柔軟性の低下によって生じることがあります。

 

産後や更年期の時期はストレスや不安が増えがちなため、これらの精神的要因も手のこわばりを引き起こすことがあります。

 

 

また手の過度な使用反復動作も、手指の筋肉や関節に影響を及ぼす可能性があります。

 

特に、パソコン作業重い物の持ち運びなど、手指を多用する仕事や日常生活での活動が原因となることがあります。

 

 

指を曲げる動作を多く行っているだけでも、手の不調は起きてきます。

人の指は、曲げる方向の筋肉が伸ばす方向の筋肉より力が強いという特徴があります。

そのため、日常的にどうしても曲げる動作が多くなり、意識して伸ばすことはまずしないと思います。

これが曲げ(屈曲)と伸ばし(伸展)の筋力のバランス不良となり、手に不調を引き起こします。

産後、更年期、手の過度な使用、筋肉のバランス不良などにより引き起こされる疾患

  • ドゥ・ケルバン病
  • 手根管症候群
  • 狭窄性腱鞘炎・ばね
  • 母指CM関節症
  • バーデン結節
  • シャール結節
  • ニス肘
  • ルフ肘

手指のバランス障害を感じた場合は、整形外科(手外科)、婦人科、リウマチ科などの専門医を受診し専門的なリハビリを行うことをおすすめします。

早期の対処が重要です。

少しでも不安な方は当院までご連絡ください。