寝たきりの危険性とは?長期臥床による筋力低下と高齢者が注意すべきリスク

寝ること」は身体の回復に必要です。

しかし、長時間の臥床(がしょう)状態=寝たきり状態が続くと、身体には大きな悪影響が出てきます。

医療現場では、寝ている時間が長くなることを臥床傾向と呼びます。

この状態が続くと、次のような問題が起こります。

⚠️筋力低下

⚠️内臓機能低下

⚠️認知機能低下

⚠️嚥下機能低下

⚠️血流障害

⚠️浮腫(むくみ)

特に注意すべきなのが、筋力低下(廃用症候群です。

長期臥床は宇宙空間と同じ?筋力低下が急速に進む理由

リハビリの文献では

「寝たきりは宇宙空間にいるのと同じ」

と表現されることがあります。

宇宙飛行士は無重力環境にいるため、地球へ帰還した際に歩行が困難になることがあります。

これは、重力に抗して筋肉を使う機会がないため、筋力が急激に低下するからです。

実はこの現象は、寝ている状態でも起きています。

寝ている間は全身が脱力しているため、ほとんど筋活動が起きません。

その結果

  • 立ち上がる力の弱化
  • 歩行能力の低下
  • バランス能力の低下

が進行していきます。

入院後に歩けなくなるのはなぜ?廃用症候群のリスク

長期間の入院を経験された方は

  • 退院後にフラフラする
  • 歩きにくい
  • 足に力が入らない

と感じたことはありませんか?

これが廃用症候群の典型的な症状です。

特に高齢者では

  • もともと筋肉量が少ない
  • 回復力が低下している

ため、寝たきり期間が短くても影響が大きく出ます。

高齢者が寝たきりになると起こる身体への影響

寝ている時間が長くなると、筋力だけでなく全身に影響が出ます。

  • 呼吸機能の低下
  • 肺炎のリスク上昇
  • 内臓機能の低下
  • 多臓器不全のリスク
  • 血流障害
  • 浮腫(むくみ)
  • 深部静脈血栓症のリスク
  • 認知機能の低下

特に高齢者では、寝たきりがきっかけで要介護状態へ進行するケースも少なくありません。

寝たきりを防ぐために大切な生活習慣

一般的に、睡眠時間は

🌙6〜7時間

🌤️昼寝短時間

が適切とされています。

「楽だから横になる」

「やることがないから寝る」

この習慣は、筋力低下を加速させます。

寝ることが癖になると、活動量はさらに減少します。

今楽をすると後で苦労する|寝たきり予防のポイント

リハビリでもよく言われることがあります。

今楽をすると、後で苦労する。

寝たきりを予防するためには

💡日中はできるだけ寝ない

💡立ち上がる回数を増やす

💡短時間でも歩く

💡規則正しい生活を維持する

ことが重要です。

規則正しい生活が寝たきり予防につながる

  • 起きる時間を固定する
  • 日中は活動する
  • 適度な運動を取り入れる

これらが、将来の寝たきりリスクを大きく減らします。

高齢になるほど「動かないことのリスク」は高まります。

寝ることは大切ですが、寝すぎは危険です。

将来の自分のために、今日から生活習慣を見直していきましょう。