更年期に起こる整形外科症状|手の痛み・しびれ・関節のこわばりの原因と対処法

更年期になると

  • 手や指の痛み
  • 関節のこわばり
  • 肩こりや腰痛
  • 手のしびれ

などの症状が現れることがあります。

これらは単なる疲れではなく、女性ホルモン(エストロゲン)の減少による身体の変化が関係していることが多く、整形外科領域では更年期筋骨格症状として知られています。

特に手や指に起こる症状は近年

メノポハンド(Menopause Hand)

と呼ばれることもあります。

この記事では

▶️更年期に起こりやすい整形外科症状

▶️手の疾患(メノポハンド)

▶️痛みやしびれの原因

▶️リハビリによる改善方法

について解説します。

更年期に起こる主な整形外科症状

更年期ではホルモンバランスの変化により、筋肉・腱・関節・神経にさまざまな影響が出てきます。

特に更年期の女性に多い症状の一つが、慢性的な肩こり腰痛です。

原因としては

  • 女性ホルモン(エストロゲン)の減少
  • 筋肉量の低下
  • 血流の低下
  • 姿勢の崩れ

などが関係しています。

血流が悪くなることで、筋肉に疲労物質が蓄積しやすくなり、慢性的な痛みやこりにつながります。

関節のこわばり(朝のこわばり)

更年期では

  • 手指の関節
  • 関節

などにこわばり感を感じることがあります。

特に多いのが

朝起きたときの関節のこわばりです。

これは

  • 関節周囲組織の柔軟性低下
  • 腱や靭帯の滑走性低下
  • 血流低下

などによって起こります。

また、動かし始めに

  • 指が動かしにくい
  • 関節が固まったような感じ

を感じることもあります。

手のしびれや関節の痛み

更年期では手の症状が出やすいことも特徴です。

エストロゲンの減少により

  • 神経圧迫
  • 腱鞘炎症
  • 関節変形

などが起こりやすくなります。

その結果

  • 手や指のしびれ
  • 指関節の痛み
  • 関節の腫れ
  • 指の動かしにくさ

などの症状が現れることがあります。

更年期に多い手の疾患(メノポハンド)

更年期に起こる手の不調は、メノポハンド(Menopause Hand)』と呼ばれることがあります。

これは日本手外科学会でも紹介されている概念で、更年期女性に多い手の疾患の総称です。

ヘバーデン結節・ブシャール結節

  • 第一関節第二関節腫れ
  • 関節痛み
  • 変形

が特徴的で、40代〜60代女性に多くみられます。

🖊️ヘバーデン結節

🖊️ブシャール結節

母指CM関節症

  • 親指付け根痛み変形
  • 物をつまむ痛い
  • フタ開けにくい痛む
  • 持つ痛い
  • 手をつく痛い

など手を使う上で様々な痛みの症状が起きてきます。

手の機能や生活に大きく支障を及ぼす疾患です。

🖊️母指CM関節症

腱鞘炎/ばね指

  • 指の付け根痛み手の平側
  • 指の曲げ伸ばしで引っかかる
  • 指が引っかかったまま伸びなくなる

更年期ではホルモンの影響により腱鞘炎が起こりやすくなることが知られています。

🖊️屈筋腱狭窄性腱鞘炎・ばね指

手根管症候群

  • 親指〜中指と薬指1/2しびれ
  • 夜間しびれ
  • 親指筋肉の萎縮

更年期女性に多い代表的な神経疾患の一つです。

🖊️手根管症候群

更年期の整形外科症状の対処法

更年期に起こる整形外科症状は、適切なリハビリによって改善進行予防が期待できます。

肩こりや腰痛では

▶️筋肉のストレッチ

▶️姿勢改善

▶️神経の滑走性改善

が重要になります。

姿勢にはランドマークと言われるポイントがあります。

  • 後頭部
  • 肩甲骨
  • 臀部(お尻)
  • (かかと)

立った際にこれら全てが壁につく姿勢が理想的な姿勢となります。

肩こりや腰痛を改善するには、姿勢バランスを整えることが大切です。

関節のこわばりの対策

関節のこわばりには

▶️血流改善

▶️関節の可動域運動

▶️腱の滑走改善

が有効です。

適度に関節を動かすことで、関節の柔軟性を維持することができます。

手のしびれ・痛みの対策

手の症状では

▶️装具による固定

▶️神経滑走トレーニング

▶️手指のリハビリ(ストレッチ・関節可動域改善・筋力強化など)

などが行われます。

これらを行うことで

  • 神経圧迫の軽減
  • 痛みの軽減
  • 手の機能改善

が期待できます。

🖊️手の装具(スプリント)の紹介動画

🖊️手指機能のバランス障害とは?産後・更年期・手の使いすぎによる手の痛みやしびれの原因と対策

更年期の手の痛みやしびれは整形外科や専門的にリハビリができる施設で相談を

更年期の症状は

  • 自主トレーニング
  • 手の使い方の見直し
  • リハビリ

を行うことで改善するケースが多くあります。

特に重要なのが

自主トレーニング自己管理です。

仕事や家事、育児などで忙しい方でも

  • 隙間時間
  • ながら運動

を取り入れるだけで症状は大きく変わることがあります。

また

⚠️痛みが強い

⚠️しびれが続く

⚠️関節の変形がある

場合は、整形外科(手外科)での診察を受けることをおすすめします。

レントゲンやエコー検査によって、症状の原因や重症度を詳しく確認することができます。