母指CM関節症

ペットボトルのキャップやビンのフタを開ける、洗濯バサミをつまむ、お皿を持つといった動作で、親指のつけ根が『ズキ!』と痛くなることはありませんか?

それは『母指CM関節症』かもしれません!!

親指の構造

親指には第一関節(IP関節)、第二関節(MP関節)、第三関節(CM関節)と3つの関節で構成されています。
CM関節は他の関節と比べ、『鞍関節』と言い、馬の鞍のような構造をしております。
この構造と親指に付着している様々な筋肉がともに働き、自由な動きを可能としています。

CM関節はいろいろな方向に動かせることから動きの自由度が高い分、負担がかかりやすく軟骨がすり減り痛みや変形が起こりやすいです。

病態

CM関節はよく動く反面靭帯が緩みやすく、またそれと同時に関節が不安定となり、骨がずれてきます(これを亜脱臼と言います)。その後徐々に軟骨がすり減り、関節を安定させるため骨が出っ張ってきます(これを骨棘と言います)。最終的には、亜脱臼し終わると関節の動きが無くなり、痛みは治まります。しかし親指の動きが制限され、機能障害を生じます。

母指CM関節症の症状は?

変形

関節の亜脱臼や骨棘の出現によって、親指のつけ根が出っ張ってきます。

CM関節が亜脱臼することで、関節のバランスが崩れ、ジグザグ状に変形してきます(白鳥の首の様な変形)。

痛み

  • ペットボトルのキャップを開ける。
  • ビンのフタを開ける。
  • 洗濯バサミや爪切りをつまむ。
  • 平皿を持つ
  • 手をついて立ち上がる。

このような動作を行うと、痛みを感じます。

母指CM関節症の施術

整形外科で母指CM関節症と診断されると、「加齢で治りません」「手術するしかありません」「注射しましょう」「痛み止めを出しておきます」「使わない様にしましょう」
と言われて諦めてしまう方が多いです。しかし、対処はあります。

症状に合わせ、適切な対処や施術を行うことで、痛み変形進行予防が可能であり、手術回避できる確立がぐんと上がります。

また、中には注射を定期的に打っている方もいると思いますが、消炎鎮痛のための注射はステロイド注射です。

ステロイド注射は複数回打つことで、副作用が強く出てしまいます。

当院では、手の外科で培ってきた技術や知識で、専門的な手の施術を提供しております。スプリント(装具)を中心としたハンドセラピィを行なうことで、手術や注射をせずに症状の改善を目指していきます、

諦めるのはまだ早いです!当院に是非ご相談ください

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