手を使うのに欠かせない指|親指の機能的解剖学とその重要性

皆さんは、普段ご自身の指や親指の動きを意識したことはありますか?

日常生活の中で、指は当たり前のように使っているため

意識する機会はあまり多くありません。

しかし、指の機能は非常に繊細で複雑であり

たった一本でも機能が低下すると、生活の質に大きな影響を及ぼします。

指の中でも特に欠かせない指|親指

中でも特に重要なのが親指です。

親指は、指の中でも最も重要な役割を担っており

親指に痛みが出るだけで

日常動作が一気に不便になります。

親指の痛みによる機能障害とは

親指に痛みが出ると

  • つまむ
  • 掴む
  • 握る

といった、生活で最も頻繁に行う基本動作が困難になります。

  • 食事(箸操作など)
  • スマートフォン操作
  • ボタン留め
  • ペンを持つ

など、親指を使わない日はほとんどありません。

親指は指の中でも特に損傷しやすい指としても知られています。

その理由の一つが

親指は指の中でも、最も自由度が高い関節構造を持っているからです。

  • 前後左右への動き
  • 回旋(ひねる)動作
  • 対立動作(他の指と向き合う動き)

など、非常に多彩な動きを可能にしています。

しかしその反面、関節靭帯への負担が集中しやすく、痛みが出やすい指でもあります。

親指の付け根の関節が痛む症状

特に

  • 親指の付け根が痛い
  • つまむ(洗濯バサミなど)と痛い
  • ペットボトルの蓋を開ける滝に痛い
  • 手をつくと痛い
  • お皿を持つときに痛い

といった症状は、母指CM関節症の初期症状としても知られています。

母指CM関節症については親指の痛みをご参照下さい。

親指の痛みを予防するトレーニング

親指は、痛みが出る前からメンテナンスやトレーニングを行うことが重要になります。

あまり知られていませんが、親指は実は9つの筋肉が協調して働くことで正常な動きを保っています。

これらの筋肉のバランスが崩れると、関節への負担が増え痛み炎症の原因となります。

(写真:左)親指と中指(または人差し指)で丸を作るようにつまむ

(写真:右)鍵をつまむような形で親指に力を入れる

つまんだ状態で10秒間力を入れて保持し、これを5回程度行ってみてください。

テレビを見ながらや、仕事の合間など、隙間時間に行うのがおすすめです。

このような親指トレーニングを継続することで、

▶️親指の痛み予防

▶️母指CM関節症のリスク軽減

▶️指の使いすぎによる負担軽減

といった効果が期待できます。

手も定期的なメンテナンスが必要な身体の一部です。

将来も快適に指を使い続けるために、ぜひ今日から親指のケアとトレーニングを習慣にしてみてください。