『ヘバーデン結節』『母指CM関節症』『腱鞘炎やばね指』は手指の症状の中で最も多く見られます。
実はこれらの症状は自身での予防が可能です。
これらの症状は命にはかかることはなく軽視されがちですが、生活の質(QOL)を大幅に低下させます。
また手を酷使する職業に就いている方にとっては、死活問題となってくるでしょう。
そのため日々の手のメンテナンスなどの予防が大切になってきます。
手のメンテナンス方法を習慣化し、症状の予防に努めましょう。
ヘバーデン結節、母指CM関節症の予防方法
ヘバーデン結節と母指CM関節症の病態は似ています。
どちらも関節に炎症が起き痛みを生じます。その後に関節軟骨がすり減り、関節の変形が起こってくるというものです。
炎症が起きる関節は、ヘバーデン結節では指の第一関節、母指CM関節症では親指の付け根(第三)の関節です。
関節に炎症を起こさない方法の一つとして、腱を鍛えることです。
腱は筋肉から出て、関節に付いています。そのため腱を鍛えることで、関節へ直接かかる負担をカバーできる可能性があります。
筋肉を鍛えることで、腱や関節への負担も減らすことができますし、より太く強い腱に鍛えることにも繋がります。
腱鞘炎/ばね指の予防方法
腱鞘炎やばね指になりやすい人には特徴があります。
- 指を曲げる動作を繰り返してる
- 指を曲げたまま長時間作業している
このような人は腱鞘炎やばね指になってしまいます。
そもそも腱鞘炎とばね指での大きな違いは、指の引っ掛かりがあるかないかで決まります。
厳密には腱鞘炎の悪化したものがばね指ということになりますので、腱鞘炎自体の予防が一番重要ですが、腱鞘炎になってしまった場合はばね指にまで悪化しないようにしておくことが必要となります。
腱鞘炎自体が予防できれば、もちろんばね指になることもありません。また腱鞘炎とばね指の予防法は基本は同じですので、必ず覚えておきましょう。
先述したように、腱鞘炎になりやすい人は指を曲げる動作を繰り返しています。それでは、曲げる腱(屈筋腱)にばかり負担がかかってしまい、後々炎症を起こしてしまいます。
その対策として、指を曲げたあとは必ず伸ばすストレッチを行うということです。
これを日頃から習慣化していただければ、腱鞘炎を発症することはありません。
もし、腱鞘炎になってしまいばね指にはまだなっていないという人も、指を伸ばすストレッチが必要です。それに加え炎症部の冷却、指を伸ばしたままでの固定は必須となります。

手は第二の脳と言われているほど、よく使い精密な動きが可能な唯一の場所です。
車や機械と同じです。
よく使ったらよく休ませ、メンテナンスを欠かさない。
これが手指の痛みを引き起こさない最短ルートです。
日常生活上での手の使い方にも気を使うと、なお良いでしょう。
より詳しいことが知りたい方は、当院まで遠慮なくご連絡ください。
お電話ありがとうございます、
肩・肘・手指専門リハビリ施術院/プライベートGIMでございます。