関節や腱、靭帯の痛みに対して行われる治療の一つに
ステロイド注射(痛み止めの注射)があります。
ステロイド注射は
炎症を強力に抑える作用があるため
注射後すぐに痛みが軽減する
動かしやすくなる
劇的に症状が改善したと感じる
といった効果を実感する方も多い治療法です。
ステロイド注射の鎮痛効果は「一時的」であることを理解する
ステロイド注射による鎮痛効果は
あくまで炎症を抑えている状態であり
痛みの根本原因を治しているわけではありません。
そのため
痛みが出るたびに注射を打つ
効果が切れたらまた注射
という対応を繰り返してしまうと
逆に治りにくい状態を作ってしまう可能性があります。
ステロイド注射を繰り返すことで起こる危険性
ステロイド注射を繰り返すことで
- 靭帯や腱がもろくなる
- 組織の劣化が進む
- 回復力が低下する
- ステロイドの効き目が弱くなる
といったリスクが報告されています。
ステロイド注射が原因と考えられる靭帯断裂や組織変性について研究した論文では
注射回数が平均4〜5回に達しているケースが多いとされています。
ステロイド注射は「打ちすぎると手術に近づく」
本来であれば保存的(リハビリ)に改善できた症状が
🔽注射をする
🔽効果が切れたから注射を繰り返す
🔽痛みを一時的にごまかす
▶️組織が弱くなる
というサイクルをたどることで
結果的に❗️手術を選択せざるを得ない状態❗️に近づいてしまうこともあります。
ステロイド注射は何回までは打って良いのか?
論文上では
ステロイド注射による組織障害が見られた回数は
平均4〜5回と報告されています。
ただし、この回数は
「安全な回数」ではなく、「障害が起こったケースでの平均回数」です。
そのため臨床的には
- できれば注射を打たずに改善する
- 打つとしても2〜3回まで
同じ部位への連続使用は避ける
ことが望ましいと考えられます。
ステロイド注射を打つ場合は「間隔」が非常に重要
どうしてもステロイド注射が必要な場合でも
注射の間隔を十分に空けることが重要です。
目安としては
最低でも3ヶ月以上の間隔を空ける
ことが推奨されます。
※ 施設によっては1ヶ月ごとに注射を行う場合もありますが、それは痛みを一時的に抑えているだけで、組織を弱らせている可能性があります。
痛みが出るたびにステロイド注射を打つのは要注意
ステロイド注射は
痛くなるたびに打てば良くなる
繰り返せば治る
という治療ではありません。
ここが非常に重要なポイントです。
👉 繰り返し注射を打つことで、根本的に良くなっていくわけではありません。
どうしても痛みが強く取れない場合はリハビリと併用することも
痛みが強くて我慢出来ない場合もあるかと思います。
そんなときは
1度ステロイド注射を打ち
痛みが軽減している間にリハビリを行い
症状を治していくことが注射をした際の理想です。
痛みが軽減している間に関節可動域訓練や筋力強化訓練を行うことで、ステロイドの効果が切れた時点でも痛みの再発が免れる可能性も十分あります。
ステロイド注射は「知ったうえで選択する」治療です
ステロイド注射は
効果とリスクを理解したうえで選択すべき治療法です。
- どんな効果があるのか
- どんな危険性があるのか
- 何回までが限度なのか
これらを知ったうえで
ご自身にとって最善の選択をすることが大切です。
▶️できれば注射を打ちたくない
▶️時間がかかってもリハビリで良くしたい
という方は、一度当院までご連絡く下さい。





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肩・肘・手指専門リハビリ施術院でございます。