浮腫(むくみ)

浮腫(むくみ)とは

浮腫(むくみ)は、体内の水分が血管やリンパ管外に漏れ出し、皮下組織に過剰に貯留することで起こります。

浮腫を引き起こす主な疾患と原因

【心疾患】

特にうっ血性心不全では、心臓のポンプ機能が低下し、血液が体の末梢部に停滞して浮腫を引き起こします。

【腎疾患】

腎不全ネフローゼ症候群などが原因で、血液中のナトリウムが増え、浸透圧により浮腫が生じます。

【肝疾患】

肝硬変などによりアルブミンの生成が減少し、血漿の膠質浸透圧が低下して浮腫が発生します。

【栄養不足】

特にタンパク質が不足すると、血漿の膠質浸透圧が低下し、浮腫を引き起こすことがあります。

【リンパ系の問題】

リンパ節郭清後などによるリンパ管の障害が浮腫の原因となることがあります。

【その他の原因】

長時間の同じ姿勢運動不足過剰な水分・塩分の摂取体の冷えアルコールの摂取女性ホルモンの変動妊娠・出産薬の副作用などが、浮腫を引き起こす可能性があります。

浮腫に対するリハビリ・対処法

浮腫の多くはリンパ液が溜まることで起きるリンパ浮腫が主になります。

リンパ浮腫は、浮腫部分を圧迫すると皮膚に凹み跡(圧痕)が残り、元に戻るまで数秒かかるという特徴があります。

リンパは末梢(手先や足先)近くに溜まることが多いためリハビリでは

  1. 末梢を心臓より高く挙げ
  2. 末梢から心臓に向かってリンパドレナージを行い、同時に末梢(手や足)を動かし血液循環を良好にする

1→2の順で行っていくことで徐々に改善していきます。

 

 

それでもなかなか浮腫が引かない場合の他の方法として

交代浴(お湯と水に交互に浮腫部分をつける療法)があります。

 

 

 

これは末梢血管の循環状態改善には効果が絶大であり、しびれなどの症状も軽減することが可能です。

 

 

 

この方法を行うことで、血管のポンプ作用を促進することができ、改善に繋がります。

 

浮腫でお困りの方、冷え性で手足の動きが悪い方など、ご相談下さい。

浮腫は放っておくと、機能障害を引き起こす可能性もあります。

早めの対処をおすすめします。