痛みを回避する姿勢

姿勢の中には痛みを回避する姿勢というものがあります。

 

 

 

言葉から意味するものは、一見すると良いものと思うでしょう。

 

 

 

それは、痛みを回避する=痛まないようにする、ということからです。

 

 

 

しかし、痛みを回避するということはすでに痛いものを騙している(チートポジション)に過ぎません。

 

 

 

『猫背』『巻き肩』は典型的なチートポジションであり、肩のこり感や痛み、腰の痛みなどがあるときに取る姿勢です。

 

 

 

このような姿勢を取ることで痛みを和らげることができる反面、別の場所に痛みを感じるようになり筋力低下を起こして生活上に支障をきたしてきます。

 

 

 

◯肩こりや痛みが出現

→痛みを和らげるために巻き肩や猫背の姿勢を取る

→肩こりが悪化

→首までこり『ストレートネック』『胸郭出口症候群(肩~指先までのしびれ)』可動域制限が生じ『四十肩・五十肩』などを生じる

 

◯腰痛が出現(←腰痛の多くは肩こりから併発する可能性が高い)

→腰の痛みを和らげるために猫背の姿勢を取る

→猫背が腰痛を悪化させ『脊柱管狭窄症』『腰椎すべり症』『背骨の可動域制限』を生じる

 

 

このような経過を辿ってしまいます。

 

 

 

痛みを感じると人間の本能として、痛みの部分を隠したり撫でたりします。痛みを回避する姿勢はそれと同じで、無意識のうちになってしまうものです。

 

 

 

本能や無意識のうちにやっていたことがと出るかと出るかは、痛みの種類や度合いによっても違ってきます。

 

 

 

自分の判断で対処・運動した結果、痛みを悪化させてしまった、別のところまで痛みを感じてきた

という患者様を数多く診てきました。

 

 

 

その中には

痛みが悪化したのちにリハビリに来たものの、もう既に手術しか選択肢が残っていなかった

という患者様もいました。

 

 

 

正しく対処することで、長引きそうな痛みも、案外早く治ったという可能性も十分考えられます。逆に、本来は早く治るものを、自分自身で長引かせている、という可能性もあるでしょう。

 

 

 

手遅れになる前に、一度専門施設を受診しましょう。

 

 

 

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