保険診療と自由診療の違い

当院は、他の医療機関と違い保険診療ではなく、自由診療です。

自由診療と聞くと皆さんどのような印象を持たれるでしょうか?

多くの方々は「保険が効かないから料金が高い」と思うでしょう。

事実、私もそのような印象でした。

しかし、金銭面含めそれ以外の面でも、保険診療と自由診療のメリット、デメリットがありますのでご説明したいと思います。

保険診療
病気や怪我の治療で医療機関にかかる場合は、一般には保険診療を行います。メリット

  • 治療を受けた際、窓口で支払う料金が総額の1~3割で済む

ご加入の保険組合が残りの7~8割を負担してくれているからです。

デメリット

  • 規定を外れた治療を行えない。
  • 保険診療の途中で規定外の治療を行うことを混合診療と呼び、現在は禁止されている

Q:「五十肩の患者様の治療を行っている途中で、最近指にも痛みが出てきました」という患者様の場合

A:医療制度上で決められた時間内(15~20分)で、更に医師から診断された五十肩の治療しか行なえない。指の痛みは診断されたものではないから、治療ができない。また、決められた時間内で忙しく患者様を診ているため、ルーチンワークになりやすい。

自由診療
自由診療とは、医療保険制度を用いない診療のことを指します。

メリット

  • 保険診療のような「この病気ならこの治療法」といった決まりや制限がなく、患者様お一人お一人にあった医療サービスが受けられる。
  • 治療コースや治療時間、値段を各医療機関で自由に設定できるため、医療機関のカラーが出やすいという特徴がある。

Q「五十肩の患者様の治療を行っている途中で、最近指にも痛みが出てきました」という患者様の場合

A:治療者側で決めた時間内(1時間〜それ以上)で、指の治療も行う。また治療方針も、個人にあった治療を、十分な時間の中で受けられる。

先進医療や生活を豊かにするための治療などは、医療保険適応外であることがほとんどです。

デメリット

  • 費用面での負担が大きくなる(治療費の窓口負担が10割(100%自己負担))。

ただし、保険組合からの補助が出ないというだけで、高額な医療のことではありません(中には短期間で良くなる治療を長引かせて、高額を請求する悪徳業者もいます)。

上記のようなことを理解した上で、個人の判断で医療機関の選択をオススメ致します。