寝たきりの危険性

唐突ですが、寝ることを身体にとって危険と感じたことはありますか?

 

 

 

昔ながらの言葉で、寝る子は育つなどと言う言葉は知っていると思います。

 

 

 

しかし、寝た状態が長時間続くことで、身体に大きな負担がかかることも知っておかなければなりません。

 

 

 

医療用語で寝た状態を『臥床(がしょう)』と言います。

 

 

 

このことから、寝たきり・寝ている状態が長いことを『臥床傾向』とよく言われます。

 

 

 

臥床状態が続くことで、筋力低下内臓機能低下認知機能低下嚥下機能低下など、様々な問題が起きてきます。

 

 

 

中でも如実に現れてくるものが筋力低下です。

 

 

 

リハビリの文献には「寝たきりの状態は宇宙空間にいるのと同じ」ということがよく書かれております。

 

 

 

どういうことかと言いますと、宇宙飛行士は必ずと言ってよいほど、宇宙から地球に帰ってきたときには車椅子で帰ってきます。

 

 

 

 

それは、無重力である宇宙空間では筋活動が起きずに生活しているため、重力がある地球に帰ってきたときには立つため・歩くための筋力でさえ落ちてしまっているからです。

 

 

 

この現象が寝ている状態でも起きているということです。

 

 

 

寝ている状態では全身が脱力しリラックスしているため、筋活動は全く起きません(寝返りなどを打てば多少は起きますが)。そのため、寝ている状態が長くなると筋力低下が起きてしまうということに繋がってしまうのです。

 

 

 

身近に経験するものとして、長期間の入院生活を強いられた方であればご理解いただけるかと思います。

 

 

 

年齢にもよります。

 

 

 

若い方では、立てない・歩けないというようなことはほとんど経験しないとは思いますが、歩く際にフラフラしたり、入院前より筋力が落ちているということは如実に感じてくるかと思います。

 

 

 

高齢の方では、若い方に比べ既に筋肉量などが少なくなっているため、立ち上がる・歩くなどが困難または努力的になってしまうことは多いでしょう。

 

 

 

 

寝てることが多いことで、特に高齢の方では肺炎臓器不全などの内部疾患を引き起こしやすく、また血流障害などにより浮腫(むくみ)なども強く出てきてしまう可能性もあります。

 

 

 

一般的に1日の生活の中では、寝る時間おおよそ6〜7時間、たまに昼寝をする程度だと思います。

 

 

 

 

 

 

寝ている方が楽やることがないから横になる、などの理由で寝るのは絶対にやめましょう。

 

 

 

寝ることがになってしまいます。

 

 

 

 

これはリハビリでも言えることですが、今楽をしていると後々苦労することになりかねません。

 

 

 

 

規則正しい生活スタイルを維持していくことが、身体にとっては大切です。