胸郭出口症候群

胸郭出口とは

首〜肩の間にある神経の通り道を言います。

この通り道には、腕神経叢と言う神経の束が存在し、枝分かれして指先まで伸びています。首〜肩の間にある神経の通り道を言います。

胸郭出口症候群

胸郭出口で腕神経叢から枝分かれする神経の一つ、下神経管が圧迫され薬指小指にしびれを感じ、痛み筋力低下を起こします。



		

症状

薬指小指の指先までのしびれも特徴ですが、その他

  1. 仰向け寝てる際のしびれ(鎖骨部での神経の圧迫)
  2. 張った際のしびれ(小胸筋部での神経の圧迫)
  3. 挙げた際の腕から指先までの怠さ、血流が滞るような感じ(鎖骨部での動静脈の圧迫)
  4. 左右に動かした際の指先までのしびれ、血流が滞るような感じ(頸部での神経動静脈の圧迫)

などが現れます。

また姿勢とも大きな関係がある為、デスクワークで首が前に出て猫背のような姿勢が続いていることで、しびれが増悪してきます。

胸郭出口症候群の施術

姿勢の修正(立位・座位・就寝時)を基本としていきます。

首〜肩甲骨・脊柱の良好なアライメントと、正しい動かし方の獲得を目指します。

また、神経が圧迫され神経自体の動きも悪くなっている為、腕神経叢の神経滑走訓練、いわゆる神経のストレッチを行なっていきます。

その他、首〜肩・肩甲骨周りの硬くなっている筋肉をほぐしていきます。

循環状態改善のため、習慣的に温めておくことも良いです。

最悪の場合手術もありますが、まずは手術をしないで症状の緩和を図ることが重要です。

胸郭出口症候群は、長期的に診ていかないといけない疾患です。適切な運動療法、姿勢の改善と持続的な自主エクササイズを心掛けましょう。

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