橈骨神経管症候群

橈骨神経管とは、橈骨神経が走る管（トンネル）で、肘外側部に位置します。

橈骨神経管症候群は、前腕にある手首や指を伸ばす筋肉、伸筋群が橈骨神経を圧迫することで、手や指にしびれが生じてきます。

主にはover work（使い過ぎ）が原因となってきます。

▶︎ デスクワークなどでPCのタイピングを長時間行うことで、前腕の筋肉（伸筋群）がよく働き続け、その結果血液の循環状態が悪くなり、筋肉が硬くなって神経を圧迫してしまいます。

また、橈骨神経管と症状の出る位置が近いことから、テニス肘への合併例が多いことでも知られています。

まずは、筋肉のマッサージ、ストレッチを行なっていき、神経に対し神経のストレッチ（神経滑走訓練）を行なっていきます。

なかなか改善されない場合はブロック注射を行ない様子を見ます。

橈骨神経管症候群は見落とされやすい症状です。

親指・人差し指に痺れを感じ、前腕背面の筋肉の痛みや怠さ、違和感を感じたら、早めに手外科専門施設へ行き診てもらいましょう。