手指を酷使することによる不調や違和感

日常生活や仕事での手の使用は必要不可欠です。

そのため日頃からケアメンテナンスを欠かさないようにすることが、手の不調を起こさないためには重要となります。

手は第二の脳とも呼ばれるほどで、手が使えなくなると日常生活の8~9割に影響が出ると言われています。

特に必要以上に手の使用を必要としている職業の方は、定期的にケアやメンテナンスをすることをオススメします。

手を酷使する職業
  • 演奏家
  • 介護士
  • 看護師
  • 保育士
  • 車、機械などの整備
  • エステティシャン
  • 美容師
  • スーパーなどの品出し、レジ打ち
  • ハンドメイド
  • パン屋

などがあります。

 

日常生活上で手を酷使しなければいけない場面もあります。その際特に強い力や無理な動きを行ない、手を痛めてしまうこともあります。

手を酷使する日常生活場面
  • 親や家族の介護
  • 子供や孫の世話

などがあります。

 

趣味活動で手を痛めることもあります。

日常生活と同じで、強い力を必要としつつ、激しい動きをするものでは手を痛めやすいです。


手を酷使する趣味活動
  • ボルダリング、クライミング
  • 手を使うスポーツ全般
  • 物作り

などがあります。

 

手を日頃から酷使している方は、手指ケアメンテナンスは欠かさず行なって下さい。

▶︎ ケアやメンテナンスに必要なことは、3つあります。

☝️ 循環状態良好に保つこと

☝️ 手指バランス良く使うこと

☝️ 手指柔軟性を保つこと



循環状態を良好に保つ

指の血管は指の側面に位置します。そのため指の側面をもう一方の指で挟んで、指先から付け根に向かって挟んだ指を滑らせる様にマッサージします。

1回に10~15回、全部の指を行います。

注意点

※ 指で挟む時は軽めに(挟まれた指が痛くない様に)

※ マッサージは指先から付け根に向かって一方向(肺循環・体循環の作用を利用)

マッサージを行うことで、こわばり感や指の痛みにより炎症を起こし老廃物が溜まってる状態などを改善します。

また手指が浮腫みやすい場合などにも効果的です。

手指をバランス良く使う

人の手指は屈筋優位の構造をしています。

簡単に言うと、手指の力を抜くと自然と指は曲がるということです。

曲げる筋力が強く、何をやるにしても曲げる動作が多いものです。

例えば物を握る・掴む・摘むなどで、逆に伸ばして使うことはほとんどありません。そのため意識的に指を伸ばすようなことをしなければ、曲げる腱(屈筋腱)が炎症を起こし腱鞘炎になってしまいます。また腱鞘炎が悪化すると、ばね指を引き起こす原因にもなります。

そのため、指を曲げるたびに伸ばすストレッチをするように心掛けることが、手指の不調を予防することにも繋がります。

手指の柔軟性を保つ

これは、

1(循環状態を良好に保つ)+ 2(手指をバランス良く使う)= 3(手指の柔軟性を保つ)結果となります。

運動する前にはウォーミングアップをします。

? 筋トレをする前には筋肉に柔軟性を出すためにストレッチをします。

? どちらも怪我をしないようにするという目的です。

手指も同じです。

毎日使って多くの負担がかかっているため、痛くなったり動かしにくくならないよう、常に柔軟性を保っておくことは重要です。

1日に数回、手を休めケアする時間を作りましょう。

それが手指機能を良い状態で長持ちさせる秘訣です。