ドゥ・ケルバン病

ドゥ・ケルバン病は、手首に起こる腱鞘炎で、手首の特に親指側が腫れて痛みを感じます。

また、手首の親指側には、親指を開く伸ばす動作を行う2本腱が存在します。この2本の腱に炎症が起き、痛みを生じます。

痛みを感じる動きは?

日常生活では、手首を小指側に傾けた状態での動作を繰り返し行なったり、持続的に手首の親指側に力が加わったりすることで、腱と腱鞘が炎症を起こして痛みを生じてしまいます。

  • 物を持つ
  • 抱っこする(お尻を支えて)
  • コップに飲み物を注ぐ

などです。

ドゥ・ケルバン病になりやすい人は?

手首の小指側への動作を、頻繁かつ持続的に行う人は、ドゥ・ケルバン病を頻発する恐れがあります。

それは、『出産後の女性』に多い印象があります。

出産後の女性は、毎日のように赤ちゃんを抱っこします。

どのように抱っこするかと言いますと、お尻を支え、もう一方の手で背中や頭に手を当てます。そうすると、お尻を支えている手は、自然と手首が小指側へ傾きます。

このような姿勢が続くことが原因で、腱鞘炎を発症し、中には一度治ってもまた繰り返す人もいます。

ドゥ・ケルバン病の施術

腱鞘炎は腱と腱鞘に炎症が起こります。

そのため、炎症が起き、腫れて熱を持ち、痛みを感じる部分は冷やします。

また、日常動作で痛みを引き起こし悪化させないように、安静を取るための固定も有効です。

固定や安静が難しい場合は、痛みを引き起こさないよう、手の使い方にも注意します。

痛みを感じないということは、炎症症状も起きていないということになります。

少しでも同じ様な痛みを感じた方は、早めに当院または手外科専門施設への受診を、オススメします。

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