ヘバーデン結節

指の第一関節に痛みを生じ、変形する病気です。手の変形性関節症の中で最も多く見られ、国民病とも言われています。

変形性関節症とは

関節軟骨がすり減り、骨の増殖や痛み、変形をおこす病気です。

変形性関節症は、股関節や膝関節に発生することはよく知られていますが、手の変形性関節症も数が多く、特に日本人女性に多く見られます。

痛みや変形はどうなるか

痛みを我慢しながら手を使い続けることで、軟骨がどんどんすり減っていき、痛みや変形が悪化していきます。

早めに対処(治療)することで、悪化や進行は防げます。

自覚症状として、指を曲げたり力を加えた際の第一関節の痛みや腫れ指のこわばり感見た目の変化などを感じたら、ヘバーデン結節の可能性があるため、早めに専門家に見てもらいましょう。

発症原因

詳しい原因はわかっておりません。

しかし、ヘバーデン結節含め変形性関節症の多くは、女性ホルモンバランスが関係していると言われています。そのため、更年期以降の女性に多く発症しやすいです。

また、必ずとは言えませんが、文献的に遺伝性も考えられるとは言われています。

その他、加齢手の使いすぎも、原因の一つとなります。車のタイヤと同じで、関節も長年動かしていることで、軟骨は摩耗していくものです。

ヘバーデン結節の症状

痛み

最も多い症状で、手を使うと痛みが出ますが、悪化すると何もしていない時でも痛みが続くこともあります。

変形

軟骨のすり減りや、骨の出っ張り骨棘と言います)により、関節部分が膨らんだり傾いたりします。またそれとともに靭帯も緩んでくるため、物をつまむ時などに、力が入りにくくなります。

また変形することで、見た目を気にされる方が多くいます。

水ぶくれ

ミューカスシスト粘液嚢(のう)腫とも呼ばれます。関節のそばに水ぶくれのような物が出来ることがあります。

関節自体、関節包という袋におおわれており、関節液という液体で満たされています。骨棘ができ、炎症が繰り返し起こることで、発生します。

むやみに潰したりはしない様にして下さい。潰した跡からばい菌が入ってしまうことがあります。

爪の変形

爪が凸凹になりガタガタしてきたり、縦線が入ったりします。

爪をつくる爪母という部分は、関節に非常に近いため、影響をうけて爪の変形が発生します。

へバーデン結節の施術

へバーデン結節は、関節を曲げることで、骨と骨が擦れて炎症が起き、痛みを生じます。

そのため、伸ばして固定することで炎症症状を改善させます。痛みが生じなければ、進行したり変形したりすることはありません。

治療としては、テーピングや、スプリント(装具)で固定していきます。

痛みを我慢することで、悪化して変形が進み、骨棘がどんどん大きくなっていきます。進行することで、見た目も変わってきてしまうため、予防が重要となります。

少しでもへバーデン結節の症状に似ていると感じた方は、早めに当院までお越しください。

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