スプリントとは、肘〜手指の症状に対し、作業療法士が作製する装具のことを言います。手の外科領域での特徴とも言える治療法の一つです。個人個人の手に合わせ、様々な目的で作製することが可能です。
義肢装具士が作製する装具との大きな違いは、
- 必要時、その場で作製可能(作製時間は約10~20分程)
- オーダーメイドのため、その人の手に合ったものを作製
- 不具合や用途に合わせ修正が可能
これらの利点があり、スプリントを装着することで、症状悪化の予防にも繋がります。
スプリントの種類には、動的スプリントと静的スプリントと呼ばれるものがあります。
これらは、患者さんの症状や希望に合わせ選択します。
- 動的スプリントの目的… 関節が硬く動きが悪い場合に、バネや輪ゴムなどを使用して関節の動きを改善。
- 静的スプリントの目的… 主に腫れや痛みなどの炎症症状を抑えるため、患部を固定し安静を保つ。
対応可能な症状であれば、当院で評価したのち適切な対処をいたしますので、ご連絡下さい。
短体立スプリント
母指CM関節症
親指の付け根の関節(CM関節)の痛みに対し、夜間や動作中に固定し安静を図ることで、痛みが改善し、悪化や進行の予防になります。
掌側コックアップスプリント
手根管症候群
指(親指〜薬指)のしびれに対し、就寝中に手首を固定し安静を図ることで、しびれを改善させます。
背側コックアップスプリント
テニス肘・ゴルフ肘
手首を固定し動きを制限することで、腱に伝わる刺激を軽減させ、肘の痛みを改善させます。
DIP関節安静スプリント
へバーデン結節
指の第一関節(DIP関節)を固定し安静にすることで、炎症症状を軽減させ関節の痛みが改善し、悪化や進行、変形の予防になります。
PIP関節安静スプリント
ブシャール結節
指の第二関節(PIP関節)を固定し安静にすることで、炎症症状を軽減させ関節の痛みが改善し、悪化や進行、変形の予防になります。
伸展スプリント
屈筋腱狭窄性腱鞘炎・ばね指
指を伸ばしたまま固定し安静にすることで、腱の炎症を軽減させ痛みや弾発現象(引っかかり)が改善します。
アウトリガースプリント
拘縮(術後、骨折後など)
指をゴムで牽引することで、拘縮(固くなった状態)を改善させます。
他にも様々な症状に合わせたスプリントが作製可能です。
症状改善のため、状態や時期に合わせ、適切なスプリントを作製しますので、安心してお任せ下さい。
【スプリントの紹介・適応と目的】を載せた資料もご覧ください(重複している内容もあります)。
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肩肘手指専門リハビリ施術院/プライベートGIMでございます。