最も多い腱鞘炎の一つとして、屈筋腱狭窄性腱鞘炎があります。この腱鞘炎が悪化したものを、ばね指と呼びます。
まずは、屈筋腱狭窄性腱鞘炎の説明をしていきます。
屈筋とは?
関節を曲げる筋肉のことを指します。
屈筋腱とは?
屈筋の両端に付いてる、紐状の繊維です。
この繊維は、指を曲げる際に屈筋が働いて(収縮して)、屈筋腱が引っ張られ腱鞘(トンネル状の繊維)の中を通過します。
このような動作が繰り返し起こったり持続的な負荷がかかることで、腱鞘や腱がお互いに腫れてきて、腱鞘内が狭くなり(狭窄)、指を曲げることで痛みや引っかかりを感じたりします。
ばね指
腱鞘と腱の腫れが強まり、最終的に指が曲がったまま伸びない、もう一方の手で手伝わないと自力では伸ばせない、というよう状況になってしまいます。
ばね指の状態を繰り返してしまうと、注射の効果も薄れ、手術をしなくては治らない状況まで至ってしまう場合があります。
しかし、適切な運動療法と手のケアやメンテナンスで治せる可能性も出てきます。
腫れたり痛みを感じる場所
腱鞘炎の痛みを感じる場所は、手の平側の指の付け根です。
この部分に痛みを感じたり、腫れてきたりした場合は腱鞘炎の可能性があります。
病院や町の整形外科では、注射で腫れを治めます。
しかしこれだけでは、再発を繰り返す方も多くいます。
注射をして終わりではなく、一番重要なことは、ご自身での手の自己管理が大切になってきます。
腱鞘炎の施術、手の自己管理
○ 指を曲げた後は、必ず伸ばす方向へストレッチする。
○ 重いものを持つ、力を加えて長時間指を曲げておく。
このような動作の後は、ストレッチに加え、指を伸ばした状態で安静を保っておく。
治療法としては、夜間(就寝中)はスプリント(装具)やテーピングなどで指が曲がらないようにしておく(安静を保つ)ことが重要です。また必ず、指を曲げる動作に加え、伸ばす動作もバランスよく行なっておくということです。
手指は非常に複雑で緻密な構造になっているため、動きのバランスが崩れることで、障害が起こってきます。このような日頃からの手のケアやメンテナンスが、腱鞘炎の発症やその後の再発の予防には重要となってきます。
腱鞘炎やばね指は、年齢問わず誰にでも起こってくる病気です。
手は第二の脳と呼ばれるほどの場所であり、日常生活や仕事など、あらゆる場所で活躍しています。痛みや動かしにくさを少しでも感じたら、なにかしらの症状が起きる兆候です。
早めの対処をお勧めします。
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肩肘手指専門リハビリ施術院/プライベートGIMでございます。